更新: 2026年8月28日

ノーコードCMS運用でブログ更新を自動化する ── 「更新が止まるサイト」から抜け出す方法

「ホームページのブログ、更新しなきゃと思いながら、もう半年放置している」——そんな悩みを抱えていないでしょうか。

ただ、止まっている理由をよく見てみると、「書く時間がない」だけが原因ではないことが多いのです。文章はなんとか用意できても、そのあとの作業——管理画面を開き、貼り付け、見出しを整え、公開の手順を確認し、実際にサイトに出るのを待つ——が地味に重い。一つひとつは数分でも、毎回積み重なると「今日はやめておくか」になります。

弊社(合同会社アストラルコード)では、この「書いたあとの作業」をほとんどなくしました。いまはAIに話しかけるだけで、記事の下書きがホームページの管理画面に入っている状態です。人がやるのは、画像を入れて公開ボタンを押すことだけ。押した瞬間に、数分でサイトに記事が並びます。

この記事では、次の3点をお伝えします。

  • なぜ「ノーコードCMS」だけでは更新の手間は完全になくならないのか
  • AIに記事づくりから登録まで任せ、公開作業まで自動化した実例
  • 自社でも同じ仕組みを検討するときの、具体的な次の一歩

① 「ノーコード」だけでは、まだ半分しか解決していない

ノーコードCMSとは、専門知識がなくても記事や画像を管理・公開できる仕組みのことです。プログラムを書かず、フォームに文章を入力する感覚で記事を作れるため、ここ数年で多くの企業のホームページ運用に取り入れられています。

ただし実際に使ってみると、多くの会社がもう一つの壁にぶつかります。「入力は簡単になったけれど、実際にサイトへ反映する作業は結局エンジニアに頼んでいる」という状態です。入力自体が簡単でも、その先に「反映してもらう」ひと手間が残っていれば、更新のたびに人を待つ状況は変わりません。

結局のところ、更新のスピードは一番遅い工程で決まります。入力が10分から1分になっても、反映の依頼に2日かかるなら、体感はほとんど変わらないのです。

解決の鍵は「入力から公開までを一本の線でつなぐ」こと

この壁を越える方法はシンプルです。「原稿を用意する」ところから「サイトに反映される」ところまでを、途中で人の作業を挟まずにつなげること

具体的には、次の2つを組み合わせます。

  1. 記事の作成・登録をAIに任せる:AIアシスタントがそのままCMSに下書きを登録できるようにしておく
  2. 公開と同時にサイトが更新されるようにする:CMSで記事が公開されたことをホームページ側が自動で受け取り、勝手に最新の状態に作り替える

この2つがつながると、担当者がやることは「AIに伝える」ことと「公開ボタンを押す」ことだけになります。

② AI×ブログ自動投稿の仕組みの構築方法

弊社で一番効果が大きかったのは、AI(Claude)から直接、CMSに記事を登録できるようにしたことです。

以前は、AIに文章を書いてもらっても、その結果をコピーして、管理画面を開いて、貼り付けて、タイトルやURLの設定欄を一つずつ埋める必要がありました。いまはその工程がまるごとありません。チャットで「この内容で下書きを作って」と伝えると、タイトルも本文もURL用の文字列も整えたうえで、そのままCMSの下書きとして登録されます。

直したいときも同じです。「3章の書き出しをもう少し短くして、CMSの下書きも更新して」と伝えれば、修正した内容がそのまま反映されます。差分を見比べて貼り直す作業は発生しません。

コピペが減るだけ、と思われるかもしれませんが、体感はかなり違います。画面を切り替えて、管理画面の操作方法を思い出して、入力欄を埋めていく——この集中が途切れる時間がなくなるのが大きいのです。

実際の流れは、次の4ステップです。

  1. AIアシスタント(Claude)に、書きたい記事の内容を伝える
    担当者は完成された文章を用意する必要はありません。「このテーマで、こういう読者に向けて、この構成で書いて」と要点を伝えるだけです。
  2. AIがCMSに、記事を下書きとして直接登録する
    タイトル・本文・URL用の文字列などをAIが整理し、下書きとして自動で登録します。ここまで、人が管理画面を開く場面は一度もありません。
  3. 人が管理画面を開き、画像を挿入して内容を確認する
    後述しますが、現時点で画像の挿入だけは人の作業として残しています。あわせて、内容に事実誤認がないかもここで確認します。
  4. 公開ボタンを押すと、ホームページが自動的に更新される
    公開ボタンが、そのままサイトの更新ボタンになっています。押すとホームページ側が自動的に作り直され、数分後には実際のページに記事が反映されます。反映を誰かに依頼する必要はありません。

つまり現状は、「下書きまではAIが全部やる。人は画像と最終確認だけ」 という分担です。それでも、これまで数時間かかっていた1本の記事公開が、大幅に短縮されました。

残っている課題:画像挿入は、まだ人の手が必要

正直にお伝えすると、この仕組みは完全な自動化には至っていません。記事本文中の画像挿入だけは、いまも人が管理画面で作業しています。

理由は主に3つあります。

  • 画像の「意味」の判断が難しい:どの位置に、どんな画像を置けば読者の理解が進むのか。この判断は文章の内容だけでなく、記事全体のリズムや読者層への配慮も絡むため、機械的に決めるのが困難です。
  • 権利関係のリスク:ネット上の画像を自動で拾ってきて掲載するのは、著作権の観点から企業サイトでは避けるべきです。自社で用意した画像や、使用許諾がはっきりしている素材を選ぶ判断は、人がやるべき領域だと考えています。
  • 自社サービスの画面写真が必要な場面が多い:実際の画面を見せたい記事では、当然ながら人が撮影する必要があります。

現時点での対応として、AIには「画像を入れるべき位置に目印を置いた状態」で下書きを作らせています。人はその目印を頼りに、適切な画像を差し込むだけで済みます。「どこに画像が必要か」の判断はAIに任せ、「何を入れるか」は人が決める、という分担です。

将来的には、画像の登録までを含めた自動化も視野に入れていますが、権利関係の判断が絡む以上、最後に人が目を通す工程は意図的に残す方針です。自動化は目的ではなく、あくまで人が本質的な仕事に集中するための手段だと考えています。

運用してみて分かった、地味だけど重要なポイント

実際に運用する中で、次のような細かい配慮が「壊れない仕組み」には欠かせないと分かりました。

  • 記事が1件もない状態でもサイトが壊れないこと:運用を始めたばかりの頃は記事が少ない、あるいはゼロという状態もあり得ます。この状態でも問題なく動くよう、事前に確認しておく必要があります。
  • 記事のURL(アドレス)に日本語を使わないルールを徹底すること:URLに日本語を使うと、後から正しく表示されないなどの不具合につながることがあります。弊社でも一度つまずいた経験から、英数字とハイフンのみを使うルールに統一しました。AIに登録を任せる場合も、このルールをあらかじめ伝えておきます。
  • 公開のたびに人の手を介さないこと:「自動化したはずが、結局誰かが確認・実行しないと動かない」というのはよくある失敗パターンです。入稿から反映までを一気通貫でつなぎ、人の手を極力挟まない設計にこだわりました。

この仕組みを作ったことで、情報発信のスピードが上がっただけでなく、「特定の担当者しか更新できない」という属人化も避けられるようになりました。目立たない裏側にこそ手間をかける、という弊社の開発に対する姿勢の表れでもあります。

③ 自社向けに導入するには?

「自社でも同じような仕組みを作りたい」と感じた方は、まず次のステップから始めてみることをおすすめします。

  1. 今の更新フローで、どこに一番時間がかかっているかを洗い出す 原稿作成・入力作業・公開判断・反映作業のうち、どこで止まっているかを特定します。多くの場合、「書くこと」より「反映・公開」の工程に時間がかかっています。
  2. 外部からの登録に対応できるCMSを選ぶ 管理画面の使いやすさだけでなく、AIなど外部から記事を登録できるかどうかが、後々の自動化の分かれ目になります。
  3. 「入力から公開までを自動でつなげられないか」を専門家に相談する CMSと自社サイトの連携は、いま使っている仕組みによって難易度が変わります。自社だけで判断せず、実装経験のある会社に一度相談するのが近道です。

弊社では、こうした業務効率化・仕組みづくりのご相談を承っています。「更新が面倒で止まっている」という悩みに心当たりがある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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久場星河

合同会社アストラルコード 代表。AI・LLMを活用したシステム開発を通じて、企業の生産性向上を支援しています。